2009年6月26日金曜日

進学か就職か?

先日、大学院進学を希望する人と、お話する機会がありました。

そこで、「進学か就職か?」の相談を受けました。よくある話です。
この問い、今なおありふれた問題のようで、日本の最高学府の人文系では、スルーされてる場合も多いです。
ですが、人生がかかっている問いでもあります。

端的にいえば、「10年後振り返った時に、後悔しない生き方をしよう」です。私からの回答は。

大学院に行って、もう少し勉強がしたい、と思った向学心を抑えて、 22~23歳から仕事に費やすことで、
他人が大学院進学をしたり、社内に院卒の人をみるたびに、
いいなぁ・・・とうらやましく思ってしまうのであれば、
その心理の答えは、やっぱり進学したい、ということなのでしょう。

修士卒でも、本人次第では、大企業に就職できるでしょう。

ただ、その子もいっていたけれど、
たしかに、就職したいなら、学部卒で臨んだほうが内定率はいいかもしれません。
「人文系 院卒 女子」の時点で、就活ハードルは上がります。
専門職大学院出身とか、企業が使いたい資格をもってるならともかく、
たとえば、「英語を学びました」とかだけなら、アウトになる。
「シェイクスピアを読み続けました」とかも。
一般社会で、2年間エクストラに英語を学ぶだけなんて、あるいは英語小説を読み続けるなんて、趣味の世界なんですよ。
それだけじゃ、説得できない。

Whyの部分を追求できないと、理由になる実績がないと、「人文系・院卒・女子」は、厳しいんだと思います。
数字でみえる利益を、追っていく学問領域ではないので、
会計学専攻で英語ができる人と、英文学の人が、就活で同じ土俵に立たされると、そういう人よりも自分のほうができるというアピールをもってないといけないわけでしょう。

ここらへんを、真剣に考えたほうがいいと思うなぁ。
大学院進学希望の人たちは。
その中で、特に、働くことも人生選択に入っている人たちは。

「でも女の子だから、別に、長期で働くとも限らないし」とか、
「いざとなれば主婦になればいい」っていうマインドは、進路選択のときは捨てるべき。
そういう道も、確かにあるし、それもいいと思うけど、
ただ、"think about your life"の時は、消去法ではなくて、
自分が、10年後をふりかえったときに、後悔しない生き方をすべきじゃないかな。

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