2009年7月3日金曜日

母が子に英語で話しかける

病院にて、母親が、子供に英語で話しかけていました。

母親は日本人で、子供も、見た目には日本人なので、
周囲には不思議に移るのかもしれませんが、
多言語社会になると、こういう光景がもっと広がるのでしょう。

母親は、院内で受付などスタッフと話すときは日本語で、
子供と話すときは、大半が英語でした。
どちらも流暢でした。

子供も、院内でスタッフに話しかけるときは日本語で、
母親とは、英語が中心でした。

このように、言語の使い分けを、5歳の子供がきれいにしているということは、感心させられます。
コミュニケーションの中で、幼い頃から言語選択ができるということは。

子供は、見た目が日本人とはいえ、
両親ともにバイリンガルなのかもしれないし、
もしかしたら、父親が日系やアジア系アメリカンで、家庭内では英語なのかもしれません。
ただ、特殊な家庭事情が、5歳児で既にバイリンガルになった、というよりかは、
母親が、子供に、いろんな人に、特定の言語で、話しかけるように促していることも重要な要素だと思いました。

院内のスタッフを前に、「ほら、挨拶しなさい」と、子供が日本語で話すことを促す。
そして、周りのスタッフが、子供に日本語で話しかけ、子供はその質問に日本語で答える。

でも、合間の待ち時間は、母親は子供に、"Take off your shoes."とか、"Which book do you want to start?"とか、英語で話しかけ、
子供は、英語で答えている。

この、話す人や空間によって、言語選択をするというルールを、
幼いころから身につけるには、親と子のTPOに応じたバイリンガルコミュニケーションの結果なのでしょう。

「わが子に英語もはなしてほしい!!」と思うなら、
結局は、親と子のコミュニケーション量、インプットの量が大きく起因してくるのだと思います。
外で週1時間、ネイティブと英会話をすることよりも、
家で、親子で英語で会話するほうが、子供も英語を話すようになる、という当たり前のルールですね。

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